コラム

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わらしべ学び帳vol.2|”箸の置き方”に込められた、和の所作

vol.02|”箸の置き方”に込められた、和の所作

箸の置き方に込められた、和の所作

食事をいただくとき、箸は料理と自分をつなぐ大切な存在です。
日本では、ただ食べるための道具ではなく、
扱い方ひとつに「相手を思いやる心」や「場を美しく整える気持ち」が込められています。
その象徴が、箸の置き方です。

ただ置くだけではない、所作の意味

箸をきちんと揃えて置くことは、食事を終える区切りであり、料理や作り手への感謝を表す所作です。
斜めに投げ出すように置けば、だらしない印象を与え、せっかくの料理や場の雰囲気を壊してしまいます。
箸を揃えて箸置きに戻す、その小さな動作には「食事を丁寧にいただきました」という意思が表れているのです。

日常に活かす、和のこころ

懐石の席で大切にされる箸の置き方ですが、これは家庭の食卓でも活かすことができます。
箸を揃えて置くだけで、食事の時間が少し凛としたものになる。
何気ないことですが、そうした積み重ねが「丁寧な暮らし」につながっていくのかもしれません。
わらしべでは、ひとつひとつの所作を大切に、食事の時間をより豊かなものとしてお届けしています。